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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

2022-01-01から1年間の記事一覧

回顧録12〜クラッシャー〜

私は受賞からデビューという華々しい?道を辿り、漫画家の先輩に奢ってもらったりして、少し良い気分になっていた。 ムック本にも再掲されたのだから、きっと次も描きませんか、という話がある筈だろう、そう思っていた。 その時である。 なんと、突然「漫画…

回顧録11〜出来れば低い壁を越えたい〜

私は再びネーム地獄の日々を送った。 Tさんと一緒に受賞したのだから、私はTさんと一緒に漫画を描きたかった。 しかし、Tさんはヤングマガジンで担当がいて、月に何回かはネームを持っていかないといけないらしい。 だから私は一人で「サイレントモールス」…

回顧録10〜ビッグマウス〜

大分間が空いてしまったが、応募後の話を書いていきたい。 応募して3ヶ月くらい経って、全然連絡が無かったので、もうダメかな、と思っていた。 ある日突然、家の電話が鳴った。 トキワ荘プロジェクトの家には固定電話があるのだ。 住所を書いたが電話番号…

回顧録9〜共作〜

話は担当が外れた事に戻るが、ようやく自分の才能の無さに気づいて一週間くらい凹んでいたと思う。 担当が自分で降りる、と言った漫画家仲間の話など、聞いた事がない。 襖越しの共同生活をしているTさんはそんな状況を見かねてか「そのネーム、オレが直した…

回顧録8〜漫画家アシスタント〜

大学を卒業して一年くらい経った時の事である。 同居人のA君が漫画家アシスタントをしていたのだが、辞めると言う。 私は丁度、漫画修行がしたいと思っていたので、代わりにやらせて貰えないかとA君に頼んだ。 自分で描いた背景と、I can seeを送ると、とり…

回顧録7〜担当が外れる〜

出オチみたいなタイトルで内容は分かると思う。 希望はすぐに断たれるのだ。 トキワ荘に入って、ちょうど一年が過ぎ、私は「I can see…」のネームを直していた。 ネームというのは本来、連載漫画家なら20ページの漫画であれば1日で終わるらしいので、私の描…

回顧録6〜担当が付く〜

2007年、10月「I can see…」と言う漫画を描き始めた。 人と人の間に存在する愛を見ることが出来る女子高生の話であった。 この話はネームという漫画の下書きを描いた時点で、ふすま越しの隣人Tさんが褒めてくれた。 私自身も手応えを感じ、完成させて、小学…

回顧録5〜塾講師を始める〜

私は当時、大学のデザイン学科で学んだ技術を活かしてDVDのメニュー画面を作るバイトをしていた。映画のDVDだと研究室の先輩に聞いて入ったのだが、入ってみるとほとんどエロビデオだった。フォトショップと言うソフトで100本くらいは自分が作ったメニュー画…

回顧録4〜Tさんとの出会い〜

トキワ荘に入居した時から、隣の4畳半の部屋には入居の面談の時に出会ったM氏が管理人として住んでいた。M氏とは部屋がふすま越しであり、とにかく部屋が汚かった。M氏は朝起きると「ニャー」と言いながらシャワーを浴びて、仕事に向かうので、私はいつも起…

回顧録3〜取材されました〜

トキワ荘に引っ越した。 バイト先から借りたトラックで3往復くらいして、明け方までかかったが、何とか荷物を運び込んだ。 引っ越し当日にM氏から連絡があって、バンキシャと言う番組が夢見る若者を取材したい、と言う事だったので、別に良いですよ、と言っ…

回顧録2〜はじめての持ち込み〜

私が漫画を描くのは2作目だった。 1作目は高校1年生の時に描いた「熊オヤジ」と言う作品で、失踪した父を捜した末、山奥で熊狩りをして生計を立てる父と再会する、と言う謎な話だった。 それはジャンプに応募したが、見事落選した。 その2作目「アンチユ…

回顧録1〜トキワ荘プロジェクトへ入居〜

人生も半分過ぎ、いつ死んでもおかしくないので、回顧録など。 高校時代は真面目で、大学時代はややデビューに成功し、ただの調子に乗った若者だったので読むに足らんかと思い、少し苦労をし始めた大学卒業後から。 私は大学4年になってすぐ、就活を辞めた…

進撃の巨人最終話の感想 ※ネタバレ

進撃の巨人を最終回まで読んで、めちゃくちゃ面白いけど、ちょっと後味悪いなぁ。。と思っております。 モヤモヤする自分の心を何とかするために書いてます。 最後、エレンは死ぬし、それは良いとして、何も衝撃が無い、奇跡がないラストで残念。 巨人の力は…