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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

アメリカ旅行紀〜3日目〜

夜中の3時くらいに起きて、夜の喧騒を引き継いだカジノで遊ぶ。
遊ぶとは言ったものの、せっかくラスベガスに来たのだから、と言う責務に近い。
1時間くらいで100ドルくらいを消化し、責務を果たした。
 
ラスベガス、そこは狂った田舎町だった。
たった2日いただけで田舎町と断じてしまうのは気が引けるが、東京の様に街が延々と続く感じが無い。
ちょっと行くと、街外れなのである。
何より遠くには山が見える。
山が見える事は私の中で田舎の定義に近い。
もちろん中心部は安定した地盤の上に金ピカの高層ビルが立ち並ぶ。
私の大好きなキラーズと言うバンドを産んだ街でもある。
しかし、規模は違えど、温泉街にあるパチンコ屋みたいに、どこかにしなびた感じを備えているのだ。
早朝のバカ高いタクシーから降り、ラスベガス空港からサンフランシスコへ向かった。
 
 

 
 
サンフランシスコの空港から出ると、カモメの鳴き声がした。
鉄道で街まで行っても、やはりカモメが鳴いている。都会にカラス以外が飛んでいるのを見た事が無いので新鮮な感じがする。
街並みはどこか渋谷と似ていて、ブランドショップがズラリと並んでいるが、人は渋谷ほど多くない。
 
 

街のシンボルのユニオンスクエア近くのホテルに着いた時、フロントは不在だった。
しばらく途方に暮れていると、ホテルの外でタバコを吸っていたチャラい兄ちゃんが入って来て、フロントの中に収まった。
お前がフロントかい!と突っ込みたくなった。
 
荷物を預けて街のレストランに入り、昼食を取ることにする。
店員が私がホールを回しているのよ、と言わんばかりに日本の高圧的なラーメン屋の様な態度をとって来る。
パスタを頼むと、山盛りの麺に具材はほぼナシ。
味は悪くないが、流石に飽きる。
25ドルくらいだったので、30ドル渡すと釣りはいるかと言われ、チップにして下さい、と答えると、急に店員の態度が良くなる。
店を出る時にだけ態度が良くなっても、チップを払う意味がない。
 
それからサンフランシスコ現代美術館に向かう。

 
 
9階建ての建物にびっしりと体系的に現代アートを並べていた。
こう言う流れで現代アートは進化してきました、と言うのがなんとなく分かる。
ピカソモンドリアン、ロスコ、ダリ、ブラックなど、美術館ならありますよね、と言うところも当然の様に一通り揃えていた。
昔、美術の教科書で見た、ウォーホルのプレスリーの版画もあった。

 
 
個人的に1番良かったのは、ダンフレイヴィンの蛍光灯アートだ。

 
 
カラフルな蛍光灯を格子状に並べただけの作品であるが、涼しさと暖かさを同時に感じる様な不思議な感覚に包まれる。
蛍光灯が点灯した時のチカチカと言う冷たい音と、光が本来持つ暖かさを連想するからだろうか。
優れた現代アートは、その前に立つと、ずっと前からその作品を知っていた様な気がする。
 
 
美術館を出ると、日が暮れていた。
夜になると、街中にホームレスが何故か立って寝ている。
立ったまま寝ると、重量で首が曲がり、首なし人間に見えて、それなりに不気味だ。
立ったまま寝ないと、襲われるのだろうか。
それも閉まったブランドショップの目の前で寝ていて、日本だったら絶対に取り締まられる。
その点、ホームレスに優しい時言って良いのではないか。
 
ネオンの色が日本より、赤とかピンクとかの割合が多い。
間違った寿司屋も多く、サイバーパンク感がある。
コンビニで夕食を買おうとしたが、品揃えに乏しく、仕方なくサンドイッチを買い、早目に寝た。