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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

進撃の巨人最終話の感想 ※ネタバレ

 
 
 
 
 
 
 
進撃の巨人を最終回まで読んで、めちゃくちゃ面白いけど、ちょっと後味悪いなぁ。。と思っております。
モヤモヤする自分の心を何とかするために書いてます。
 
最後、エレンは死ぬし、それは良いとして、何も衝撃が無い、奇跡がないラストで残念。
巨人の力は無くなり、世界の8割は滅び、パラディ島は最後のコマで空爆され街が壊滅するラスト。
さらにその後、全てを失った感じの少年がエレンが眠る大木に近づいていくのだけれど、これは、巨人の始祖、ユミルが巨人の力を得た大木に酷似していて、これはまた巨人が生まれちゃうじゃん。。と言う。
幽霊、いなくなったと思ったけど、まだいた!みたいなホラーのラスト 笑
巨人が好きだった人には良いラストかも。
 
一つ自分なりに納得させるなら、これはリアリストな作者からのメッセージなのかと。
 
現実世界ってこうじゃないのかと。
パラディ島は現在戦争が起きている地域。
平和ボケした国々に現実を突き付ける様な話でありました。
 
約束のネバーランドは素晴らしいラストだったから、それと比較しちゃいたくなるけど、現実って約束のネバーランドのラストほど素晴らしくなくて、ぐちゃぐちゃで。
集英社講談社の違い?
いやいや、この世界は残酷だ、ってのがこの作品のテーマだと思うから、夢など見せてくれないですね。
 
救いがあるとしたら、パラディ島には立派にビルが建ち並び、結構良い時期もあったんじゃ無いかって期待できる事。
とにかくザーッと読む癖があって、漸く2回目でアルミン達は連合国側に付いた事を知り、非常に嬉しかった。
ミカサはパラディ島に残ったのは切なかった。
 
 
しかし、エルディア以外全部滅んで、巨人の力が無くならなければ、それこそもっとディストピアだったと思いますね。
繰り返される地ならし、巨人の力を行使できる人、出来ない人の格差。
そんな不幸しか呼ばない巨人を、全て駆逐する事が出来たんですね。
これはエレンの子供の頃の夢、巨人を一匹残らず駆逐する、と言う夢が叶った形になっている。
 
 
この作品は、もし歴史上、巨人がいたら、と言うifから始まっていて、極めてリアリスティックにそのifを辿っていった気がします。そのまま最後までいったらこうなった、そんな最終回だったと思います。。
著者の想像力、現実を見る力に感服。
現実を見せてくる現代の神話だと思いました。