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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

回顧録13〜ユーチューバー〜

もう億万長者も目前か、などと有頂天となっていた私だが、初月の売り上げは1万円程度だった。
どの様に収益化したか、というと、物語を前後半に分け、前半無料、後半を有料にした。
今自分でプログラミングをし始めて思うが、収益化の実装は技術的に難しい。
当時組んでいたプログラマーのAさんは凄かったのだ。
 
次の月は10万円くらいいくか、と考えていたが、逆に5000円程度になっていた。
しかも、Apple社からの支払いは、なぜかドイツの銀行を経由し、自分の懐に入る時には5000円程度になっていた。
当初は燦然と輝いて見えたiPhoneアプリの日間1位など、実は風が吹けば飛んでしまう様な功績だったのだ。
アプリの世界では1週間とか1ヶ月とかくらいはトップ近くに食い込まないと、全然「食っていける」レベルの収益を上げる事は出来ないのである。
 
 
それから、色々な人に感想を求め、アプリをひたすら見せて回った。
その結果、「画面をタップする意味が乏しい」という結論に落ち着いた。
確かにその通りである。
漫画は紙で見せる制約上、仕方なくメディアに働きかけ、次のページをめくる、というアクションがある。
しかし、映像で見せるなら、アニメの様に受動的に見た方が面倒臭くなくて良い。
「なるほど、では次はアニメを作ろう」
そう思ってしまった。
この選択は今となっては、正しいかどうか分からない。
iPhoneで見せるストーリー仕立てのもの、として特化する道もあったように思う。
 
折しも当時、大学時代に撮った映画をYoutubeに載せていたが、それの収益化の案内からGoogleから届いた。
私は自分の作ったアニメをYoutubeに載せ、稼ぎまくる、という道が見えた。
時は2010年。
今でこそ陳腐な夢になったYoutuberだが、当時は多分、ブルーオーシャンと言ってよかったと思う。