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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

回顧録14〜ワンセグ企画〜

私は新しいアニメの構想を思いついた。
とにかくヒットするものを、と目を血走らせていた私は「学園」と「動物」に目を付けた。
ろくでなしブルースGTOなど(古い)、ヒットするコンテンツは学園モノが多い。また、Youtubeでは動物の映像が再生数を伸ばしていた。
この2つをどうにか結びつけようと、考えた結果がこうだ。
絶滅危惧種の動物達は絶対に繁殖しなければならない。ならば、絶滅危惧種の動物達を集めた、繁殖術(モテ術)を学ぶ学校があれば良いのではないか」
絶滅危惧種の中で、最も可愛い動物はなんだろう、とググった結果、カモノハシに落ち着いた。
カモシーくん、なる主人公を作り、大学で学んだパステル画とアフターエフェクトというソフトを使って私のアニメ作りはスタートした。
私の人生は高校の頃漫画に始まり、大学では映画を作り、卒業後再び漫画を描き、iPhoneアプリを作り、アニメを作り始める、という訳の分からない軌道を描いていた。
幸い、トキワ荘(プロジェクト)は漫画を描く場ではあったが、クリエイティブな事をするには寛容であった。
 
折しもその時、映画学校時代のYahoo知恵袋を見せて来た友人、W氏から連絡があった。
W氏はNHK関連の番組制作会社に勤めていた。
NHKが「ワンセグ企画」という携帯電話のみを所有する人からも受信料を徴収するための、携帯で配信する番組の枠を企画していると言う。
この枠にプジー君、何か出さない?という。
 
これは、カモシーくん主人公の「聖アニマル学園」を出すしかないだろう、と即断した。
W氏は面白い、と言ってくれて、W氏が脚本を書いてくれる事になった。
 
100作品以上あるらしく、まず無理かと思っていたのだが、企画書は1次2次と順調に通過し、3次でNHKに行き、面接となった。
その面接も通過して、残りは10作品で5作品は放映というところまで行った。
 
相変わらずの「しかし」が起きる。
私はその時も塾講師をしていて、富士見台から石神井公園までの西武池袋線の車中であった。
W氏から電話があり、車内がスカスカだったので、思わず出てしまった。
「ごめん、なんか落ちたみたい。編成局長がありがちだってNG出した。。」
「そうですか」
電車の中だったので、すぐに切った。
 
 
その日中凹んだが、当然諦める気は全然無かった。
一人でこの作品を作り、Youtubeで発表すると言う本来の道は残されているのだ。