最近「重力とは何か」と言う本を読んでいる。
https://www.amazon.co.jp/重力とは何か-アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る-幻冬舎新書-大栗-博司/dp/4344982614
これが滅茶苦茶面白い。
「時間は存在しない」と言う本も面白かったけど、それより分かりやすいし、面白い。
その中で、エレベーターの中で加速度を感じ、例えば上がる時は、重力が増して感じるが、アインシュタインによると、その増した重力というのは「増して感じる」のではなく「重力そのものが増している」らしい。
その一節を読んで、
「あぁ、この増えたものは錯覚ではなく、現実なのですね」
と認識して良い、と言われた様な気がした。
ラッドウィンプスの歌詞の中に
「誰もが隅っこで泣かない様に君は地球を丸くしたんだろう?」
と言う歌詞がある。
「俺が世界の中心だ!」
地球上ならば、そう叫んでも嫌われるが嘘では無い。
宇宙の某所からならば、自分が地球のど真ん中に写ってる写真を撮る事ができる。
小さすぎて映らないだろうけど。
この事に人類が気づいたのは、大航海時代あたり。
コロンブスが地球が丸い事を証明しようとしていた頃だろう。
自分がいる場所は文字通り世界の中心である。
ポアンカレ予想と言う「宇宙は丸い」と言う予想に基づけば、自分がいる場所は宇宙の中心ですらある。
この様な科学的事実を自分の生き方に反映させようとすると、宗教的になってしまうのだけれど、もっと自己中心的に生きて良いですよ、と言う感じがする。
時代が進んで、あなたの感じている重力も、重力そのものですよ、とこの本に言われた。
エレベーターの中で強くなった、と感じた重力、それは強くなったと感じたのではなく、実際重力が強くなったのだ。
これはアインシュタインが導いた事実らしい。
自分がどう感じたか、これが大事、と言われた気がして、これからも主観的に生きていこう、とか思ったりする。
自分は常に観念的な人間で物事を自分の都合の良い様に解釈してしまう。
それは分かっているのだが。。