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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

〜回顧録17〜広告バン

自主制作アニメなど締切がある訳でも無い。
完成したってやる事はYouTubeに上げるだけ。
完成したアニメをmpeg4と言う映像形式に書き出してUploadのクリック1つ。
それで世界が変わる筈だった。
 
 
が、特に話題にもならず、淡々と日々が続いた。
アニメが1000再生に到達したくらいの事だった。
 
突然、YouTubeの管理画面の聖アニマル学園の欄に、広告停止の赤マークが付いた。
私は訳も分からずGoogleさまに異議申し立てをして、それでも赤マークが消えないので、何度も異議申し立てをしてしまった。
そのせいで、私の虎の子であったYouTube広告はバンを喰らった。
もっと丁寧にYouTube規約を読み、何がまずいのか把握すべきだった。
 
私は結局、それなりの再生数があった聖アニマル学園を消して、上げ直したりしたが、一切広告は付かなくなった。
色々調べた結果、一度広告がバンされると、二度と付かない事が分かった。
私は絶望し、どうやってこれから稼いでいくか、途方に暮れた。
 
 
何がまずかったのだろう。
震災で揺れた脳は、少しまともな方向に働いた。
 
そもそも、好きな事で稼いでやろう、と言うのが誤っているのではいか。
好きな事では稼がず、好きならばただやれば良いのではないか。
YouTubeの広告は無くなってしまったが、アカバンされてしまった訳ではない。
アニメを作りたいなら作って、ただYouTubeに上げれば良い。
YouTubeの広告が付くかなど、他人に生殺与奪の権限を委ねている時点で、自分は終わっているのだ。
 
では、何をして稼ぐか。
塾講師である。
何となく始めた塾講師だったが、気付けば当時6年くらい続いていて、漫画やアプリで稼ぐ10倍くらいの収入をそちらで得ていた。
大学を卒業してからの仕事は、漫画家ではなく塾講師だった。
しかも、やっていて楽しかったのだ。
いる場所も東京である必要はない。
実家のある九州で塾の講師をやってアニメを作って生きようと思ったのだった。