- 作者: 手塚治虫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1982/02/12
- メディア: コミック
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傑作だと思った
芸術と言うものが、いかに胡散臭くて、曖昧なものであるかを感じた
ボクもピカソが好きで、それは絶対的なものだと思っているけれど、それすらももしかしたら、様々な刷り込みによって生じているものかもしれない
モナリザに大勢の人々が押し寄せ、それを素晴らしいと言うけれど、確かに素晴らしいかもしれないけれど、それと同じくらい素晴らしい芸術作品なんて、きっと数限りなくあるのだ
「ホントの芸術作品なんて、今世に出てるものの何百倍とある」
と言う台詞が頭に残る
昔の作品で、今世に残っているものは、価値があり、さらにマーケティング戦略に意図的、または偶発的に乗っかれたものなのだろう
その舞台裏では多くのもっと素晴らしい芸術作品達が朽ちていったに違いない
結局の所、ボクが何を言いたいかと言うと、例えばアナタがどこかの美大の卒業展覧会に行った時、やはりそれは学生の作品、と言う事ではなく、一つの芸術作品として見て欲しいなぁ、と思う
やはり、芸術作品なんて、そのときどれだけ感動できるかが一番の勝負な訳で、それはピカソの作品だろうと、その後一生絵を描く事のない学生の作品だろうと、同じラインに立っているからだ
いつもレビューではなく主張になってしまうけれど、手塚先生もそう言いたかったんだと解釈