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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

ヨーロッパ旅行紀10日目

最近、ブログ熱が高まっているので、調子に乗ってヨーロッパ旅行紀書きマス。

〜10日目 イギリス入り〜
アムステルダムを抜け、オランダの成田空港・スキポール空港よりイギリスに行きました。
何の変哲も無い日でしたが、スキポール空港は混んでいました。
期待していたほどお洒落ではなく、それはフランス・シャルルドゴール空港の方がお洒落でした。


一時間くらいでイギリスのヒースロー空港に付きます。
相変わらずの孤独を感じます。

ヒースロー空港からは地下鉄に乗り、ロンドンを目指します。
距離的には羽田、浜松間の様な感じです。
フランスのシャルルドゴール空港からパリまでの国鉄・RERは、はっきり言って恐ろしかったですが、こちらは健全な空気に満ちています。


東京の地下鉄ばりに乗り継ぎが難しかったですが、何とかオックスフォードサーカスと言う駅まで辿り着きました。
そこからが結構大変でした。
方向感覚にはかなり自信があり、地図があれば行ける、と思っていましたが地図は盗まれました。
持っているのはプリントアウトした住所ペラ一枚。



路駐が多いイギリス

予約しているユースホステル迄行けるのか。。
別の予約してないユースホステルに泊まってやろう、と思いましたが既に入金済みなのです。
片言の英語で聞きまくって何とか辿り着きました。




ユースホステルスキポール空港


辿り着いて荷物を置いたら午後4時。
今回の旅の目的は美術館巡りなので、何としても美術館に行かなければいけません。
自分の中の計画では、この日はテートモダンと言うイギリスの現代美術館に行く予定でしたので、開館時間は18時までで時間が無いですが、絶対行かなければなりません。

地下鉄の中でもう腕時計は午後4時半を指しています。
多分着いたら1時間も見れないな。。そう思った矢先、地下鉄の駅の時計を見たら、午後3時半なのです。

オランダとイギリスでは一時間の時差があったのでした。
腕時計を巻き直して無かったんですね。
時差に感謝する事なんて、もう人生で無いと思います。




テートモダンはもともと火力発電所で、建物も迫力がありました。
中身も素晴らしいものでした。


日本の美術館は、「ゴッホ展」等、誰かの展覧会なのですが、こちらは「現代美術」そのものの展覧会なのです。
現代美術がどのようなもので、どの様な流れを汲んで来たのか、1900年くらいの作品からズラーっと並べられています。
これを見れば、だいたい意味不明と言われがちな現代美術が、何故意味不明になってしまったのか、おそらく少し分かります。


と、同時に少し淋しい気もします。
ある意味宗教の様に現代美術を信じて来た自分としては、それが比較化され、客観的に見られてしまうと、もはやつまらないモノになってしまった気がしました。



旅行前に読んだ、村上隆の芸術起業論、と言う本には現代美術の世界は金持ち達の御機嫌取りだとありました。
便器の様な作品にオークションで生涯賃金くらいの値が付く事はよくある話です。
いかに現代美術の空気を読み、金持ち達に気に入られる作品を作り出せるか。
全くその通りの世界がそこには広がっていたのです。

そんなつまらないモノを宗教の様に崇めていたのか、そんな気すらしました。


だけど、比較化されてしまっても、そこに霊的な何かはやはり残ります。
金持ち達の御機嫌取りだとして、それを超えてボクの機嫌を取ってくれるモノもありました。
霊的な何かを感じる作品がありました。


現代美術が金持ち達の御機嫌取りの産物だったとして、自分にとっても素晴らしいものだったら、それはそれで良いのではないか、そう思いました。





ホステルに戻り、カフェテリアでゆっくりしていると音楽が流れて来ました。
The smith。
ザ・スミスが当たり前の様に流れて来たのです。

あぁ、イギリスに来た。来てやった。