アニメ業界を辞めて3年経ちますが、ずっと感じていた事を書かせて頂きます。
アニメ業界は基本30分の枠、3000万で作っています。
ですのでワンクール12話で3億6000万です。
儲かってると思いますか??
いえいえ、アニメは1秒24枚の絵が必要です。では、1枚の絵を描くのに、500円はかかります。
これでも安すぎです。
24x500で12000円。1分で72万円。15分は本編があるので1080万円。これからこの絵をエフェクトを加えたり、するとざっと1500万。儲かるじゃないかと思いますが、この後、音入れ、直しがあったりして、2000万。
これは、全てが理想的にいった金額です。
さらに、会社の営業さんとか上役がかなり持って行って、2500万円。
残りを制作進行とかでわけたら、利益は出ませんので、DVDで稼ぐ事になりますが、DVDは一千枚も売れません。千枚売れたとして、5000円x1000枚で500万です。まあ、利益出たじゃん、と思いますよね。
こんな感じの利益をビルの維持費とかに回すんでしょうか。
さあ、どこに問題があるのでしょう。
1番の問題は一枚500円で作れてしまう絵です。
線画一枚100円〜300円、管理100円、色指定100円、色付け200円。
こんなイメージです。色付けは海外の安い会社がやってますが、線画は国内でやります。
線画最低一枚100円なんです。
おかしくないですか?昔のゲゲゲの鬼太郎と今の鬼太郎を見比べて下さい。
随分複雑になったし、物価も上がったけど、手塚先生が一枚100円にして、それが今も変わらないのです。
もちろん手塚先生が悪いのではなく、手塚先生が100円にしたんだぞ、と言って、物価も求められるクオリティが上がっても何もしないアニメ界が悪いのです
ここをどんなに安くとも一枚500円にしないと、アニメーターがかわいそうです。