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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

瀬戸内国際芸術祭2010

http://setouchi-artfest.jp/
↑に行ってきましたーー!

浪人時代の友達とともに、直島と言う瀬戸内海に浮かぶ小島へ。
内海の穏やかな波の音が響く、素敵な島でした。


友達はまさに理論派で、あらゆるアートを左脳で解釈しようとします。
ボクの大好きなアーティストである大竹伸朗さんの作品、「はいしゃ」では、以下の様な議論がなされました。
この作品は、「家プロジェクト」の一環でした。
「家プロジェクト」とは一軒の家を改造したり、中にアートを置いたりして、家自体がアートになっている、と言う企画です。
プロジェクトに使われるその家と言うのが、古き良き日本家屋で、その中で展開される現代アートとの対比がなんとも、絶妙なのです。


「はいしゃ」は一見、アヴァンギャルドでギミックに満ちたただの派手な家の様に見えます。
中にある5メートルくらいの自由の女神が一階と二階の壁を突き破ってあったり、真っ黒な部屋があったり、青い鉄くずのある海底の様な部屋があったり。
ボクはそれだけでも十分に楽しめるアートだと思っていたのですが、友達はそれでは満足ができず、何故自由の女神を置いたのか、と言い始めました。
ボク達は考えました。
ボクらなりの結論は以下の通りです。


↑「はいしゃ」の写真











この「はいしゃ」は「歯医者」でなく「敗者」である。
その敗者とは、第二次世界大戦の敗者である、日本を意味します。
一階と二階を突き破る自由の女神は、原爆の様な気もします。
皮肉なのは、その自由の女神の後ろに、日の丸のネオンがある事。
その日の丸は、原爆を落としたアメリカによって現在も守られている日本ではないかと思います。
また、海底の様な青い部屋にある鉄くず、これは敗戦の象徴とも言える海に沈む戦艦ヤマトなのではないでしょうか。
正解は分からないし、正解は無い気もしますが。。


ボクはこんな事、一人じゃ絶対思いつかなかったし、考えもしませんでした。
アートを感覚的に見すぎていたのです。


それにしても、直島の波の音は美しかった。。
個人的には、この波の音が、優しい島の人々や、美しい日本家屋、そして地中美術館やベネッセミュージアムと言った美術館をこの島に呼び寄せたのだと思います。