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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

光画が出来るまで②

ボクは2009年の冬に、某雑誌で非常にささやかな漫画家デビューを果たした。
再び漫画を描く楽しさを思い知らされた。


が、フラッシュ紙芝居は未だ製作中だった。
よほどまた漫画が描きたくなったが、とりあえずこのフラッシュ紙芝居を何とかせないかんだろう、と言う事で作り続けた。


作り方は、まず下絵を描いてミリペンで下絵をトレースする。
その後トレースしたものにマスキングフィルムを貼る。
そしてマスキングフィルムをカッターで切って、色を塗る部分だけ剥いでパステルを塗っていく。
このマスキングフィルムをキレイに切る技術は、漫画家アシスタントとして2年間、延々とスクリーントーンだけ貼らされた経験が活きた。
さらに細かくてパステルを塗れない部分はコピックマーカーでごまかした。
このパステルとかコピックマーカーとかの技術は大学時代、デザイン科で学んだ経験が活きた。
もっとちゃんとやっておけば良かった、と後悔もした。


こうして出来たカラーの絵をスキャンしてフォトショップに取り込む。
フォトショップで絵を切り抜いてアフターエフェクトと言うソフトに持っていく。
アフターエフェクトは動画を作る為のソフトだ。
アフターエフェクトはフォトショップで取り込んだ「後に効果をつける」と言う意味だと聞いた事がある。
しばしば頭文字を取ってAEと略される。
この辺の知識は大学時代のサークルやDVDのオーサリング会社でのアルバイト経験が活きた。


「お前は何がやりたいかよくわからん」と言われながら過ごして来た経験を自分也に繋いだのだった。。


2010年4月


年が明けて、すぐにでもフラッシュ紙芝居の方は出来る予定だったのだけれど、色々な仕事が重なって延び延びになってしまっていた。それでも、2010年の4月の1日には映像に関しては全て出来上がっていた。


問題は、これをどう発表しようか、と言う事だ。
まず思いつくのはmixiアプリだ。
mixiは日本で一番流行っているSNSアプリだからだ。
アドバイザーのKさんの力もあって、5月のGW明けにはアプリ登録申請を出した。


しかし、なんと申請から落ちてしまったのだ。
mixiアプリSNSの特性を活かした、仲間と一緒にやるゲームの様な物でないとダメだったのだ。
これには大分凹んだが、残されたもう1つの道があった。


iPhoneアプリである。
iPhoneアプリは実は2010年の年明けくらいから意識し始め、なんとか独学でObjective-Cと言うiPhoneアプリを作る為の言語を勉強していた。
しかし、あまりに難解で手に負えない。
意味不明な文章を何度も読んだり、時には朗読したりしながらノートを一生懸命書いたりしたが、一向に頭に入って来ない。
そんなある日、大学時代の先輩からツイッターメールがあった。
光画が出来るまで①でアルバイトをさせてもらった、某企業で働く先輩からだ。
先輩はボクがObjective-Cを学ぶのに苦しんでいるツイートを見て、プログラム言語の勉強会を紹介してくれたのだった。


ツイッターすごいな、と思った。


かくして、そのプログラミングの講習会に行く事になったのだが、どうやらノートパソコンがいるらしい。
ノートパソコンを持ってないボクは、とりあえず秋葉原に行ってみた。
一番安そうな中古で26000円。
講習会当日なので迷っている暇はない。
講習会一回の為に、コレを買うか。
買って講習会行って、ヤフオクで売ればいいのか??
迷ったが、結局買って講習会へ。


英断だったと思う。
その講習会、ほとんど意味不明だったが、ボクはプログラマーさんのAさんと知り合いになり、iPhoneアプリのプログラミングをやってもらえる事になった。


この時期、ボクはフラッシュ紙芝居にも、もっとピッタリ来る名前が必用だな、と感じていた。
インターネットを使うのでネット=蜘蛛の巣なので蜘蛛画とか、停止するので停画とか、色々考えていたけど、結局フラッシュ(光)なので「光画」かなぁ、とか思っていた。(ただ、iPhoneアプリになるとフラッシュは全く使えない→画面が光っているのでiPhoneアプリでも光画と言って別にいいか、と思った)
そんな話しを友人にすると、「まだ流行っても無いのに名前を付けるのは早過ぎる」と言う話しだった。
ただ、アドバイザーのKさんだけはボクと同じ事を考えていて、「この媒体のネーミング何にしよう?」と聞かれた。
「光画」と答えると「それだ!」と言われたので「光画」に落ち着いた。
つづく