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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

ヨーロッパ旅行紀 3日目、4日目

三日目「ルーフ美術館」

冒険家・ブレンドンに言われました。
ルーブル美術館ではない、ルーフ美術館であると。
ルーフの後にグフォみたいなフランス独特の妙な発音が入るのですが。
とにかく、英語圏の人にルーブル美術館と言っても伝わりません。
ルーフと言ったら、ああぁ、ってなります。



ルーフは見るのに一週間かかるとか、1日かかるとか、半日かかるとか言われていますが、私の場合、1日でした。
いや、もちろん全部ちゃんとなんて見れてません。
一部ちゃんと、大部分はサラリと。



まぁ、こちらも昨日と同様素晴らしいの一言ですよ。
世界一の美術館である事は、間違いないでしょう。
収容量、建築そのもの、美術品の価値、美術館の評判・・
総合点では間違いなくトップに来ると思います。



巨大なギリシャ彫刻が悠々と白亜の大理石の部屋に横たわっている様子は圧巻です。
やっぱこういうのは映える場所に置かなきゃダメですね。。



それをデッサンしている人とかも結構居て、自由そのものです。
と言うか、フランスは建築物とかを道端でデッサンしている人が多いです。
流石芸術の国、フランス。



それもそのはず。
フランスの首都、パリのど真ん中にはルーブル美術館があるのです。
やっぱり国の中心にはその国にとって、一番大事なものが来ると思うのですが、フランスの場合、それが美術館なんだなぁと思いました。



夜は椎名さんと合流してディナーを食べました。
マトンを食べたのですが、肉が堅くて臭いも付いて大変ですね。



さらに宿に帰ると、アリスとアナと言うスペイン女性二人組が同じ部屋のメンバーに加わっていました。
まービックリする程キレイな人たちでした。。
一緒に写真撮ったんですが、これもありません。。
もう一人の男性もスペイン人で、名前はドラモント。
彼は、このクソ寒い中、一人で公園で読書するためにフランスまで来た様です。
自由ですね。


自分以外四人ともスペイン語で話してしまい、かなり孤独な思いをしました。
ブレンドンは旅立ち、残るは中国人でありながらスペインにいるチャンと残りは全員スペイン人。
You had better learn Spanish! HaHa! (スペイン語勉強するべきだぜ、はっはっは)
と言われました。






四日目「ロンシャン教会」



皆さんは、ル・コルビジェと言う建築家をご存知ですか?
20世紀を代表する建築家なのですが、その代表作がロンシャンと言うフランスの片田舎にあります。
パリ郊外のロンシャン競馬場のロンシャンとは違うみたいです。
ロンシャンはパリから電車で片道5時間と言うスイスとの国境に近い場所にあります。
ここまで日帰りで行く、と言う無茶を結構しました。



朝は6時起きで7時の電車に乗り、ロンシャンに付いたのが12時。
そこから歩いてロンシャン教会を目指します。
電車の中からヤバいな、と思っていたのですがロンシャン駅についてやはりヤバいと思いました。



そう、雪です。



ロンシャンと言うフランスの片田舎に降りしきる雪。
10センチくらい積もってます。
歩くと少しずつ靴が濡れて来て、とても冷たいです。
しかし、ここまで来たのですから、諦める訳にはいきません。。



ズシャッ、ズシャッ、っと雪の中を歩いていきます。
事前にグーグルで調べた物をプリントアウトしていたのですが、実際来てみると雪で道が分りません。
そしてロンシャン教会は山の上にある様です。
雪山登山が始まりました。



このあたりから私の旅は修行めいて来ました。
道無き道を知らない教会目指して登ります。
ホントにこっちでいいんだろうか。。帰りは帰れるんだろうか。。
そんな思いが頭をよぎります。



しかし、何とか辿り着けました。
そこでまた、絶望しました。
何と門が閉まっているのです。



うすうすそんな気もしていました。
フランスとは結構適当な国で、自販機が故障していたりトイレはあるけど使わせません、みたいな事が多々あるのです。
そんな人たちがこの雪の日に生真面目に教会を開けるとは思えない訳で。。

となりにインターホンがあり、思い切って押してみました。




Could you open this gate!?(門開けて下さい!)




私は言いました。すると女の人の声で




No!!




と言われました。









かなり絶望しました。


高い金払って電車に乗り、雪山を登山してコレかと。。

諦めつつ、隣にある建物に入りました。
まぁ、お土産だけでも買って帰ろう、と。





すると、中には女性が二人居て、こんな雪の日に山を登って来た男がいる事に驚いている様にも見えます。
それを見て、もう一度言ってみました。


Could you open that gate!?


そうすると、苦笑いしながら、


Today is Free.


と言われ、別口から教会の敷地内に入れてもらえました。
もともと教会は入場料がいるのですが、無料にしてもらえたのです。。!
ありがたし!


そうして撮った唯一残っている一枚。

教会の中は写真の左側にある窓からの光がポツポツと漏れて来ます。
それが荘厳で、美しい。


中は雪と言う事もあり、何の音もしません。
こんな静寂を感じたのは、恐らく生まれて初めてだったと思います。
右側の窓にはマリア像が立っているのですが、中に入ると祭壇の左上にそのマリア像が浮かび上がり、何とも神聖な気持ちになれます。


しんしんと冷えて来る教会の中、20分くらいボーッとしていました。


すると、何と他の参拝者の方が教会の中に入って来ました。
その方は、入口でちゃんと雪を入念に落とし、教会に入ると深々と一礼しました。


そう、ココは歴史的な建築物でありつつも、礼拝堂です。
神聖な場所である、と言う意識が足りなかったかな、と少し反省しました。。


最終的には他にも数人礼拝に来た方がいました。
しかし門は閉まったまま。
どうやら、門は常に閉っていて、隣のお土産屋の様な所が正式な入口の様です。
じゃあ何で入ったとき、お土産屋の女性は驚いていたのか。
私の英語のあまりの下手さに絶句していたのかもしれません。


そして3時半頃教会を出て、4時に無事駅に到着。
しかし電車が来るのは6時。
あと、2時間もあります。


この寒い中2時間。。。無理だ。


そう思った私は近くの店にでも入ろうと思いました。





・・が、店が無い!!
あったのはひなびた街の電気屋。。
とりあえず中に入ります。



留まる術として、電池を一個買いました。
それで閉店までの1時間を凌げました。
英語の喋れない店主と身振り手振りで会話し、少し仲良くなったので出る際に金言を頂きました。



Bon Voyage!(良い旅を!)



あざーす!!




しかし、残りの一時間は駅で待つ事に。。
ハイパーメディアクリエイター高城剛氏推奨、Nasa開発のスペースブランケットにくるまり、何とか寒さを凌ぎました。。