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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

映画「百万円と苦虫女」

ボクは映画を4年、漫画を3年作って来た。
内容は大分スカスカな気もするが、一応いろいろと頭を悩ませ、ストーリー作りと言うものを真剣に考えて来たつもり。
そして、キャラクター作りが苦手で、ずっと人間観察をしようと努めて来た。
「人間観察しようと努める」って我ながら笑えるなぁ。
そんなに真剣に人を観察するのは失礼だよなぁ。


そのくそ真面目にキャラクターと言う物を考えて来た自分的にこの映画のストーリーはよく出来てる。と思う。
☆☆☆以下ややネタバレ☆☆☆














主人公、青井優演じる苦虫女こと佐藤は、無愛想で繊細な女。
自分みたいな包容力が無く無粋な人間では、ちょっと付き合い切れないタイプの困ったちゃんだ。
この、佐藤のキャラが素晴らしいの一言に尽きる。


佐藤はどうでもいい理由で前科者になってしまい、それを呪って百万円の引っ越し資金を貯めて町を出た。
誰も知らない町に行くと言って、海の家で働く。
そこでも定住せずまた100万円貯めて今度は山へ。
すったもんだでめんどくさい事に巻き込まれてまた100万円貯めて次の町へ。


そこで森山未來演じる中島に恋に落ちてしまうのだ。
二人は幸運にも付き合い始めるのだが、100万円貯めたら次の町へ移る事にしている佐藤は貯金通帳を見ながら何か考えている。
この辺が、あぁ、この映画はキャラクターがしっかりしてるな、と言う所以なのだ。
この100万円に到達しそうな貯金通帳を眺めながら佐藤の頭の中身が手に取る様に分かる。
何と律儀でいじらしい女ではないかと。。


この後二人がどうなるかは見てのお楽しみ

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