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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

決断力

言わずと知れた将棋界の星、羽生善治さんの著書。
自分は驚く程フリーな人生を送っていて、日々何でも自分で決めなければならず、決断力が求められるので読んだ。


本の中に、自分の将棋は、いつも定石から外れて、誰も分からない世界で勝負したい、と言う言葉に心が動いた。
時には自分から相手を未知の局面へ誘う事もあると言う。
その事が将棋の常識を覆し、新しい将棋を作る。
将棋の手数は、地球の分子より多いらしく、コンピューターも必勝法は分からないそうだ。
だから実戦を通して今も研究が進んでいる。


この手数の多さは、将棋の生き返りシステムによる。
死んだ駒がまた盤上に出て来る事が将棋が複雑になっている所以だそうだ。
将棋の起源はチャトランガと言う古代インドのゲームらしく、これが全世界に広がって行き、チェスや将棋になったらしい。
チェスと将棋の最大の違いは、敵味方で色が分かれていない点で、これにより敵の駒を奪っても自分の駒として使っても大丈夫になったそうだ。
誰でも思いつく様で、ここに日本人の創意工夫があると言う。


羽生さんくらいになると、あまり勝負に拘っていないそうだ。
「玲瓏」と言う冷静沈着な境地に居れる事を大事にしているそうだ。
しかし、そんな羽生さんでも、いざ勝負の時には四苦八苦し、玲瓏の境地にはなかなかいれないらしい。


トップの人は、誰も見ていなくてもきっと前に進むし、誰も見ていなくてもいつも勝負している。
何が正しい決断かなんて、答えは無いけれど、自身や周りの人を誰も知らない局面に誘う様な決断をしていきたい。

決断力 (角川oneテーマ21)

決断力 (角川oneテーマ21)