何かと周りのヒトが読んでいるこの作品。
T層を運営するNPO法人の事務所にあったので、借りてきました。
ボクは結構遺伝子至上主義な部分がある人間だったんですよ。
どういう事かと言うと、頭がいいヤツの子供はやっぱり頭がよくて、ヒトの人生は8割方遺伝子に決定づけられているんじゃないかと。
でも、この本を読んだり、遺伝子至上主義的な考えを見るにつけ、それは非常に粗野な考えであるんではないかと思う様になってきた。
そもそも多分、遺伝子至上主義は、塾で教えている子供たちを見る限り、それ程あてはまらない。
あたまのいい親の子供は頭がいいか、と言うと正直そうでもない。
やはり、教育、環境、そんなものによって人間はいくらでも変わると最近は思う
最近のデザイナーで、未来の仏壇をデザインした人がいて、その仏壇は、故人の遺伝子の二重螺旋が真ん中でくるくる回転すると言う、なんともえげつないモノなのだ
自分の遺伝子なんて、自分の裸よりもさらに恥ずかしいもので、それを晒すなんて有り得ない気すらする。
遺伝子によって定められた運命的なものを変えて行く事こそ、人生の醍醐味と言えば醍醐味
そう言う意味で、この本に共感
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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