ワンダフルライフ

ワンダフルライフ [DVD]

自分の中で久々のメガヒット
最近は、もう自分がどういう漫画を読んだり映画を見たりすれば満足が得られるかを把握しつつあって、だいたいハズレが無い様に見る事ができるようになったのだけれど、それにしてもメガヒット

死んだ人間が「自分の人生で最高の瞬間を映像化する」という映画
どの瞬間を映像化しよう？
死んだ人間は悩む
そしてこんな事を言う
「私の人生は無意味だった。そうだ、17歳くらいの○○の頃が、、、」
なんて言って、だいたい恋人と連れ添った一瞬を選んだ
それでなんとなく仕事して後の50年は空白みたいな

そうなんだろうか
ここからはまたボクは独走を始めてしまう事にする
是枝監督は映像をやってある種ボク側みたいなクリエイター的立場を選んだから、一般的な社会生活がつまらなく思える事もあるのではないか
果たして普通のヒトの就職した人生ってどうなんだろう
ボクは最近そういう人生も正直覗いてみたいなぁ、とは思う

ただボクの場合、普通に就職してしまった人生は、この映画の登場人物の要に灰色な気がして、残りの人生に人生のピークを持って来たかったなぁ、と思ったのも今ココにいる一つの理由
このまま就職していたら、ボクはこの映画の様に死んでしまった後、最高の瞬間を映像化して下さい、って言われたら、学生時代、映画を撮っていた時を選ぶだろう
それはある種、学生時代の自分を超えられない事になる気がする
そうなったら、ボクは今すぐ自殺した方がいいんじゃないか、とも思う
成長なき人生に価値を見出せない

そして今度ボクが出るバンキシャが放映される
ボクはその自分が出ている映像をこの映画の主人公が自分の映像を見た時の様に、穏やかな気持ちで見る事が出来るのだろうか
この映画を見ながらそんな事を考えていた