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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

大日本人

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●会場で人がちゃんと笑っている映画
そういう映画ってあんまり体験した事がなかったな。

●つっこみのないコント
何で部屋の隅にサイクロン式掃除機があるんだろう、とか、板尾創路の怪獣は何故オスではなく、メスだったのかとか、誰もつっこめないのが面白い。

●ドキュメントタッチ
自然な設定説明をしようとしたとき、いくつか方法があると思うけど、その一つがドキュメントタッチにする、って事なのかな、って思った。要するに、映画の中でドキュメンタリー番組を展開させて、取材者が出演者に質問を浴びせて、それに出演者が答える、と言う事。
下手に出演者同士が
大日本人って何?」
「それはね、○○ですよ」
って説明するんじゃなく、ドキュメンタリー番組を撮っている人という大佐藤に質問して然るべき立場の人間が大佐藤に質問すると言う自然な流れで、この物語はこういう話なんですよ、って説明するって事だ。
カメラを回している人が失礼な質問をするのが面白い。でも、取材者には怒れない、優しい様な気の弱い様な大佐藤。そして、取材を断る妻に怒る大佐藤の「俺たちは恥ずかしい事をやっているんじゃない」と言う怒りの演出も良かった。

●統一感の無さ
映画ってやっぱ全体として一つになっていたほうが、いいなぁ、とは思った。

松本人志は悲しい
Cut(映画雑誌)か何かにそんな事が書いてあったのを思い出す。どのカットもどこか物悲しいし、昭和の哀愁が漂っている。松本人志ってやっぱり恐ろしく自分の世界を持っていて、その世界は松本人志一人だから、その中で、何かしらの孤独みたいなものを感じているのかなぁ、と思った。天才って多分そんなイメージ。
あと、ドキュメンタリーを撮っている人が
「今から何をされるんですか?」と質問して、大佐藤が、
「焼きます」
と言う意味の分からない回答をいかにも分かってる様にするのが極めて松本人志だと思った。あと、「あれ」とか「それ」とか代名詞を多用するのも。

●うさんくさい大佐藤
よくこんなに胡散臭さ出せたなぁ、って思った。

見て良かった