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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

世界の極相

理科を教えていて、最近の小学生はなかなか難しい事を勉強するのだな、と思う。
その1つに、「森林の極相」と言う単元がある。


火山活動が起きて、火砕流や火山灰のせいで、大地が荒れ地になる。
しかし、その荒れ地にも数年すると、苔の胞子がどこからともなく降って来て、苔は枯れ、いずれ土ができる。
土は草原を生み、いずれ森林となる。
森林ははじめ、たくさんの光を必用とし、成長が早いマツ等の陽樹が主役となる。
少しずつ森林が鬱蒼としてきて、暗くなってくる。
そうすると、たくさんの光を必用とする陽樹は枯れ、少ない光でも生きていける、シイ等の陰樹が主役となる。
鬱蒼とした陰樹林の事を「極相」と言うのである。
極相とはつまり、ある環境における、生態系の最終段階を示すのである。

こういう事を普段偉そうにしゃべってるんですよ。小学生に
拷問じゃないかと思うかもしれないけれど、意外と頭いいから、難しい言い回しの方が好まれたりするんですよ


で、まぁ、最近思うのは、「最近の若者=陰樹人間」なんじゃないかと思う訳です。
日本は戦争と言う火山活動のせいで、国土が荒れ地となってしまったわけですよね
そこから貧しい時代、高度成長期を経て、バブルに到達した
バブル期の人々は、欲望に任せて光を消費する所謂「陽樹人間」なんですよ
人々はどんどん増えて、光が足りなくなっているのが現代だと思うんです
そこで、車も買わない、飲みにも行かない、光をあまり必用としない現代の若者「陰樹人間」が登場したと思うんですよ


別に嘆かわしい事態ではなく、人間界にも極相が訪れただけなんじゃないかと思う訳です