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スマホアプリ「コインパズル」開発者の日記https://bit.ly/35gpWAB

ムンク展

http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibition/index.html
ムンク展に行って来た
国立西洋美術館と言って、上野にあるんだけど、なんでも国内で唯一のコルビジュエ建築。
ちょい前に森美術館で見たので、彼の言う「新しい建築の5つの要点(ピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面)」があるかどうかチェックする
ピロティと屋上庭園らしきものはあった。落ち着いた雰囲気の中に、木漏れ日がちらちらと差し込んでくる、なんとも心地の良い建物でありました


ムンクと言えば、「叫び」で有名な訳ですが、あれって実は「ムンクが橋を渡っている時に誰かの叫び声を聞いて、それに驚くムンク」の瞬間の絵、らしいです。ずっとあの絵のヒトが大声出してんのかと思ってたよ。もっと驚きなのは、あの人がムンク本人な事かな
だけどムンク展を通して思ったのは、端的に言うと、芸術家ってのは売れりゃ何しても大騒ぎなんやなぁ、ってこと
「別離」って作品があって、血がしたたる心臓の下に花が咲いている(花かどうかも分かりづらい)のがすごくわかりにくく描かれているんだけど、そこには「芸術は作者の血によって描かれるべし」と言う彼のモットーが反映されているらしい
そこまで感じ取れねぇよ!って話


オレがそんな事をやろう日には、みんなに分かりづらいって言われて終了じゃねぇか、、と
なんか全体的に絵のすごい微細なものでムンクの主張を感じ取ろうとして、「この部分はこうだ」なんて大騒ぎしてて、なんだか滑稽に思えたよ
芸術は確かに批評される事によって成り立っている気はするが、作家が売れたからと言って、その作家の作品を拡大解釈する事は表現をサボらせる事になりかねない気もする
「まぁアイツらは凄いちゃんとこの作品見るから、このくらいで分かるだろ」みたいな


面白いなぁ、と思ったのは、リンデシリーズと呼ばれる一連の作品群だ。リンデさんと言う方から子供用に描いてくれ、と言われた「リンデシリーズ」という一連の絵画があるのだが、リンデさん的には子供のための絵だからムンクが大好きな「男女が愛し合う姿」とかは避けてね、と言ったらしい。しかしムンクはやはり芸術家肌だったのだ。どうしても自分の主張を絵の中にいれたかったらしく、それは描けってフリですか、と言わんばかりに「男女の愛し合う姿」を描いてしまった。結局絵は全部突き返された。ムンクもやらかしてたんやなぁ、って感じが面白いやん