- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2000/09/06
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黒沢清監督の作品は、難解と言うイメージが強いけれど、最後の方の「あんたがカリスマだよ」って台詞で、この作品は、何となく納得できた気がしました。
手法がとても映画っぽいと思いました。
誰かが奇行に走っていて、始めはみんな変人が出て来たとバカにするのですが、誰かがそのヒトは天才だ、と言うと、みんなは、「自分には良くわからないけれど、あの人は頭がいいんだ。従っておこう」となってしまう、って事だと感じました。
映画だって、ある種カリスマの木みたいなモンだと思います。
良くわからない映画を誰かが褒めて、みんないいて言って、それで良い映画だって事になってしまうのではないかと。
それでもやっぱり「良くわからないけど褒めてみよう」と思わせる映画には「カリスマ性」があるんだと思います。
映画の作り手には確信があるだろうし、始めに褒めるヒトにも確信があるんですよね。
2番目3番目は何となくだとしても。